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旅行

2014/09/05

夏の球磨村

お盆休みに再び球磨村を訪ねることになった。今度は、ついでではなく棚田を見るためにわざわざ行った。5月に一勝地の駅に立ち寄った時、ここは観光案内所も併設してて、案内のパンフレットが沢山あった。こんな小さな村なのにいろいろとパンフレットを揃えている。感心したのは、「球磨村の棚田22選ー球磨村はムラまるごと棚田博物館ー」という65ページからなる立派なガイドブック。球磨村はあちらこちらに大小の棚田があり、その中から選んだ22の地域の棚田について地形や地質や歴史などを写真や地図をつけて詳しく説明している。このガイドブックを読んだら、やっぱりその棚田の風景をみたくなる。

宿泊した「田舎の体験交流館さんがうら」は数年前まで小学校だったそうで、ちょうど、見たい松谷棚田の上にあった。合宿などに使われるらしいが、個人客もOKということで、泊めてもらえた。

国道からかなり山の中に入った所で、無事に着けるかヒヤヒヤしたが、なんとか暗くなる前にたどり着いた。あたりは暗くなっていたので、景色がよくわからなかったが、谷を挟んで対岸にいくつもの明かりが見えた。お盆の迎え火でも炊いているのか?(ちょっと、幻想的)と思ったが、ナシ畑の誘蛾灯だった。

「さんがうら」の対岸から見た松谷棚田の景観が文化庁の国の重要文化的景観選定パンフレットの表紙になったという、美しい景観だった。それを説明した看板も立っていた。谷を挟んだ毎床集落にも260年も昔から先人達が苦労して用水路を引き田を耕してきたことを表す看板が立てられていた。動画におさめた水音のある棚田が毎床棚田と毎床溝からの水音になる。

残念なことは、美しい景観の中に耕作放棄され雑草が生い茂った田んぼがたくさんあることだ。それは、ここに限ったことではないのだが・・・。
棚田ガイドブックの最後に以下のように書かれている。

「しかし、時代は変わってきた。米の生産調整が始まり、山村の過疎化・高齢化や、棚田の労働では生産性の低い土地のため、すぐれた文化的景観を有する棚田が杉林に変わったり、耕作放棄され荒廃がすすんでいる。
球磨村も例外ではなく棚田存亡の危機にある。棚田の国土環境保全、文化的景観の保全、生態系の保全、水源の保全などの多面的機能を発揮するのは、球磨村のような水源の村の棚田なのである。重い石を積み上げて棚田を作り、維持してきた球磨村の先人達の苦労に思いを馳せ、墓石の下で無念の涙を流さぬよう、美しい棚田景観の保全と耕作維持を図っていきたいものである。」

この美しい景観を次の世代に手渡してもらいたい。もうすぐ収穫の季節を迎える、今年は雨が多かったが、たくさんの収穫があるといいね。

2014/05/12

人吉・球磨の旅

GWに熊本県の球磨地方に行ってみた。熊本市内は日帰り出来るが球磨地方は鹿児島、宮崎の県境近くなので、人吉で一泊の宿をとった。そこは、人吉と言っても、市内ではなく、えびの高原に行く手前というのか、なんとも説明出来ない山奥だった。インターネットでみつけた茅葺き屋根の古民家風の建物に心惹かれ、申し込んだが、携帯も繋がらない秘境だった。

球磨村は山間地に広がる棚田が「日本で最も美しい村」に登録されている。その風景をぜひとも見たいと思ったが、GWの頃はまだ、田植えをしてないということなので、国道沿いにある鍾乳洞「球泉洞」を探検した。

熊本・鹿児島を走る肥薩線は3月から11月の間、日に一往複のSLが走る。球磨川を渡る姿を捉えようと鉄橋の見えるスポットでSLを待ち構えたが、「あっ!来た!」と思ったらあっという間に通り過ぎてしまった。仕方なく、人吉駅まで行って、写真を撮った。

2014/02/04

久住高原 秋・冬

この場所は小旅行と言う方があっている、自宅から車で約1時間の久住高原。猛暑の夏は毎週日曜日の午後に足を運んだ。天気の良い日は真っ青に澄んだ空の青と久住連山、阿蘇外輪山の大パノラマが楽しめる。冬枯れた季節でもなぜか足を運びたくなる。
雄大な景色を眺めて、心を空っぽにして、たくさんのエネルギーをまたもうらう。緑が萌え出る季節が待ち遠しい。