白口岳登山から一週間後、水汲みのついでに朽網岐れまで行ってみると、なんと、前よりもアサギマダラが沢山飛んでいる!暖かい南の方から涼しい場所へ移動する、日本では喜界島から長野へ移動する渡り蝶。大分県では佐賀関の海星館と姫島村に5月〜6月頃、秋は10月頃、立ち寄ることが知られている。竹田でもフジバカマを植えたお家に秋に来るようになったことが報告されている。朽網岐れにはフジバカマによく似た花でヒヨドリソウとかヒヨドリバナと呼ばれる白い花が沢山咲いてこの花に集まってきている。この蝶は長野まで行かずに涼しい久住高原で夏を過ごすのだろうか?
facebookにiPhoneで撮った数秒の動画を投稿したら、「動きが速くて見えない、スローモーションでして」と言われたのだが、スローモーションの加工がうまく出来なかったので撮っと映像を全部つなげてみた。パソコンの画面最大で見てもらうと蝶の飛ぶ姿がよくわかるので、よろしく。
昨年夏から涼をもとめて、静けさをもとめて、開放感をもとめて、花をもとめて、水をもとめて何度も久住高原に足を運んだ。行くたびに山の姿はかわるので見飽きることがことがないが、あの中はどんな姿をしてるのか見たくなった。
沢水ーくたみわかれー鍋割峠ーさどくぼー鉾立峠ー白口岳ー本山登山道下山、とルートを決めた。くたみわかれまではよく行くので、夏は森の中を通る方が体力の消耗が少ないだろうと考えた。
くたみわかれを過ぎると勾配がきつくなった。さどくぼは、久住連山の谷になるところで、雨が降れば水に浸かって通れなくなるらしいが、夏草が生い茂り、薮をかき分けるように歩いた。鉾立峠付近にくると花が既に終わったミヤマキリシマと出会った。ここまで、全く人と会わないのはなぜだろう?鉾立峠からはさどくぼと反対の谷に法華院温泉やキャンプ場が見える。白口岳山頂はここから少し登ったところだが、切り立った斜面に低潅木が生える道なき道を登る。白口岳頂上付近では蝶やトンボが沢山飛び交う、よく見ると、なんとアサギマダラも飛んでいる。まるで、初登頂を歓迎してくれているみたいだった。
このルートで上り2時間半の予定だったが4時間近くかかった。何しろ初心者(中学校以来)だから行きなれた人のようには行く訳がない。そして、帰りも、まさかの雨が降り出し、予想以上にひどいがれ場を何カ所も通り、何度も足を滑らせ、道に迷いながら下山した。無事に下山できて良かった。