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日々の出来事

2017/05/10

えー!それ、食べるの?

5月の連休は久々に四国を旅した。四万十川の源流にある古民家に泊まるため愛媛から入りカルスト台地を越え高知に向かった。

途中、伊予市中山町の旅館に一泊した。けっこうな山の中でまわりは何もない。旅館の玄関にイタドリの束が有るのが気になった。イタドリとは、別名スカンポと言って、子どもの頃道端に生えてる茎を折って食べたりした、酸っぱくて渋い草のこと。50代以上の人なら経験があると思うが・・・。それが、なぜ、あったのか?

天狗高原に向かう途中の道の駅みかわでもイタドリの束が売られていた。ということは、あの旅館にあったイタドリも買って来たものか?
カルスト台地を越え高知側に下ると道端に車を停めて何やら採取する男性。
「あの人何採ってると思う?ワラビ?ゼンマイ?イタドリ?」
なんとその男性はイタドリを採っているではないか!イタドリ採っていったい何するの?

その晩お世話になった民宿の女将に聞いてみた。
「高知じゃ、イタドリ食べるのよ。そりゃ競争で採るから。バス旅行でイタドリ見つけたらバス停めさせてでもみんなで採り行くのよー。」
ということで、イタドリ料理の実習もして、お土産ももらって。

帰りがけ道の駅でイタドリ販売が何処まであるのか観察して、宇和島市と西予市の道の駅でも販売が確認された。後で宇和島出身者に聞いてみると食べないとのことで、やはり、イタドリを食べるのは高知県民だけらしい。

イタドリ料理のことを教えたくれたのは、津野町の「長寿庵」の女将。「長寿庵」は、築300年の草葺の古民家、家を守るために常に囲炉裏で火を焚いている、食事も囲炉裏端でこの時期しか味わえないものを出してくれた。五右衛門風呂薪割りや料理、手作りなどの体験もさせてくれる。お客は一組しかとらないということで、ゆっくりとした時間を過ごさせてもらった。

♥備忘録、来年覚えてたらやってみよう
♠イタドリ料理の処理方法と作り方♠

イタドリの採取は葉が伸びてない太いもの節のところで折る
(陽によく当たってるところが皮が剥けやすいらしい)
皮をむいて容器にいれ熱湯を注いで全体が浸かるように押し蓋をして、一晩おく
丸一日流水に晒すか、水につけて冷蔵庫に置く
炒める場合は、熱が均等に通るように切る
予め甘辛の調味料を準備し、シャキシャキ感が残るようにさっと炒めて調味料を入れる
生で食べる場合は、らっきょう酢などに漬け込むと良い

行きがけ立ち寄った大洲の臥龍山荘も素敵だったので、写真を載せておこう。