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日々の出来事

2020/01/05

去年のこと

年明け早々ではあるが、年末に「一年を振り返って」をしなかったので、自分の記憶のために綴っておく。去年起きた悲しい出来事。沖縄首里城の焼失。そして、アフガニスタンで支援活動を長く続けてきた中村哲さんが銃弾に倒れ帰らぬ人となったこと。

沖縄戦で焼かれ再建に30年も要したいう首里城。戦前から国宝に指定されてたのに、その地下に大本営直轄の沖縄守備隊第32軍の司令部を置いたという。そのために首里城は爆撃されたのか?本土とは違う歴史と文化をもった沖縄だから、沖縄の人たちにとって、首里城は沖縄の魂の象徴でもあったろうに。今年2度目の沖縄旅行で初めて見ることができたのに、次にこの姿を見ることができるのだろうか。

写真は、首里城の正面と裏からだが、裏の高いところに登ると海が見える。海に近い城で海外からの客を迎えたことがわかる。

中村哲さんが昨年12月アフガニスタンで襲撃され一緒にいたアフガニスタンの人たちと共に帰らぬ人となった。中村哲さんのお話を初めて聞いたのは、10数年前。米同時多発テロがあって、ブッシュ・ジュニアが「テロとの戦い」を叫び、小泉首相(当時)が直ぐにそれを支持した。日本も何かの形でアメリカの戦争を後方支援をする。そのための法律を国会で通そうとしていた時期だった。
「日本人は、戦争をしないと決めた憲法を持ってる国、広島・長崎の被爆や焦土と化した戦禍から立ち上がり国を復興させた。アフガン人はそんな日本人を尊敬してる。内戦が続く中でも日本人が受け入れられたのは武器を持たない丸腰だから。日本がアメリカの戦争に加担すれば、かえって自分たちの活動ができなくなる」と訴えていた。
2年前、中村さんは大分でも講演し、井戸や水路を作り緑あふれる地域に変わった様子を見せてくれた。中村哲さんに関する記事を読むたびに涙が溢れてくる。

第2次安倍政権は、集団的自衛権(他国防衛のために戦争に参加すること)の行使容認を閣議決定し、他国の戦争に参加できる戦争法をつくり、戦争しないと誓った”憲法9条”を変えようとしている。米軍がイラクでイランの司令官を殺害したというニュースが入ってきた。安倍内閣は自衛隊を中東に派遣すると決めた。なぜこのタイミングなのか?
安倍首相よ、中村哲さんのやってきたことを少しは見習ったらどうか?爪の垢でも煎じて飲むがいい。