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日々の出来事

2020/01/23

去年嬉しかったこと

さて、今年になっての書き出しが悲しかったことから始まってしまったので、嬉しかった事を書かなければ、希望のない世界になってしまうので、嬉しかった事も書いておこう。

スウェーデンの環境活動家の16歳のグレタ・トゥーンベリさん国連「気候行動サミット」(9月)でスピーチした。地球温暖化に対し有効な手立てを尽くさない世界の指導者たちに対して「あなたたちが話すのは金のことと、永遠の経済成長というおとぎ話だけ。」「私たちを失望させる選択をすれば、決して許さない。」と痛烈に批判した。(スピーチ全文はこちら)世界中でグローバル気候マーチが取り組まれ185カ国700万人以上が参加したという。世界が直面する問題に若い人たちが正面から取り組み政治指導者に意見を言う、(すてき!)未来は若者のものだから。

日本の若者も声を上げた!来年から変わる大学入試制度に、英語の民間試験を導入するということになり、事もあろうか、文部科学大臣が「身の丈に合わせて」などと暴言をはいた。この暴言がなければ大学入試と縁のない人たちには知られなかったのだろうが、ニュースにもなり、受験生や教師など当事者たちが声を上げ、世論の批判を受け、英語民間試験導入は一旦延期となった。それに端を発して、国語と数学に記述式試験を導入する、それをベネッセが一括で採点を請け負うという事が明るみに出て、採点の公平性が疑問視され、批判を受けこれも延期となった。文科省いったい何考えているんだ?日本の若者もすてたものではない♥

ジェンダーギャップ指数が先進国最低というか、153カ国中121位、男尊女卑の国と肩を並べるランキング低下ショックがあったが、そんな日本で声を上げ勝利を勝ち取った若き女性がいた。ジャーナリストの伊藤詩織さん。TBSの元ワシントン支局長に仕事の相談をしてお酒を飲んだ後、気を失い、ホテルに連れ込まれてレイプされた事件。事件を届け出て逮捕状が出たのに、逮捕寸前でもみ消された。詩織さんは顔と実名を明かして事件を告発し民事訴訟に訴えて勝利した。レイプ事件で実名と顔を出して訴える事がどれだけ勇気のいる事か、日本でその事が理解されず、ひどい誹謗中傷を受けて、海外に活動の拠点を移したそうだ。日本の女性からのバッシングも多かったそうだ。自殺未遂もするほど傷ついたが、勝利を勝ち取った。同じ思いをした人たちに勇気を与えたと思う。

ローマ教皇が来日した。クリスチャンではないが、とても嬉しかった。
2017年7月核兵器禁止条約が採択された。(全文はこちら)被爆者の皆さんが長年待ち続けた条約だ。条約は50カ国が批准すれば90日後に発効する。現在34カ国が批准している。バチカンは禁止条約ができてすぐの9月に署名と批准を行った。ローマ教皇は核兵器の廃絶を強く望んでいるのだろう。唯一の戦争被爆国の日本の政府が、核兵器廃絶の先頭に立つべきだし、国民一人一人が政府を動かさなければならない。それを伝えに長崎、広島、そして東京を訪れたのだと思う。長崎で冷たい雨の中、祈りを捧げた姿に感銘を受けた。

ローマ教皇、長崎のスピーチ

ローマ教皇、広島のスピーチ