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日々の出来事

2020/03/15

ため息のでるラヴェンナのモザイク装飾

(*写真をクリックすると大きくなります)

旅の記事4回目にしてハイライトのラヴェンナを書くことにした。なぜかといえば、後になれば記憶が薄れていくし、書く気力も落ちていく。そうなれば、せっかく撮った写真も公開することなくお蔵入りしてしまうだろう。この写真は是非見て欲しい!何故ならば、ラヴェンナのこのサイトを見て「わー!こんな綺麗なモザイク装飾があるんだー」と感動して、ラヴェンナを旅の日程に入れることにした。以前の旅でもシチリアのパレルモで黄金に輝くモザイク装飾を見たが、それとは全く違う色づかいのモザイク装飾がなんとも美しい。5〜6世紀の頃にこんなにも色鮮やかな装飾ができていたことに驚く。ラヴェンナの旧市街と郊外にあるモザイクのある教会が「ラヴェンナの初期キリスト教建築物群」として世界遺産に登録されている。

沢山撮ったモザイク画の写真は動画にしてみた。これもぜひ見て欲しい。

サン・ヴィターレ聖堂 / Basilica di San Vitaleは、6世紀に前半に建設されたビザンティン建築で、8角形の集中式平面という他に類似するものがないと言われている。内陣部に初期ビザンティン美術の美しいッモザイク画が残る。

ガッラ・プラチディア霊廟 / Mausoleo di Galla Placidiaは、5世紀に建設された、ガッラ・プラキディアの墓とされている。内部のモザイク画は夜空を思わせる濃紺を背景色に描かれている。小さく作られた窓には大理石の板がはめ込まれ、窓から差し込むほのかな明かりでモザイク画が一層引き立つ。末期ローマ建築。

ネオニアーノ洗礼堂 / Battistero Neonianoは、400年代初頭から後半に完成。もともとは古代ローマの浴場だったとされている。正教徒洗礼堂とも言われ、内部は八角形。天井はモザイク画で埋め尽くされている。浴槽は1500年代に作られた。

サンタポッリナーレ・ヌオーヴォ聖堂 / Bsilica di Sant'Apollinare Nuovo は、東ゴート王国の王テオドリックが王宮に隣接するかたちで490年頃に建設した、標準的なバシリカ式教会堂であった。9世紀に司教ヨハネス7世によって、サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂のある場所から聖アポリナリスの聖遺物がもたらされ、サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂(新聖アポリナリス聖堂)と呼ばれるようになったといわれている。

サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂 / Bsilica di sant'Apollinare in Classeは、ラヴェンナの旧市街から少し離れた場所にある。聖アポリナリスの記念教会堂として東ゴート王国の女王アマラスンタの命により、6世紀中期に建設された。アプスに描かれたモザイク画が創建当時のもの、この青も美しい。

遺産を探して旧市街を歩いて目に付いたのは、通りの建物に貼られた案内板?通りの名前なのか、よくよく読んでみると歴史上の人物名のようでもある。年代が書かれているもののある。詩人だったり、愛国者か政治家だったり、作家だったり。よくわからないが、縁を飾るモザイク模様が全て違って美しい。これだけ探して写真に収めるのも楽しいかもしれない。