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日々の出来事

2020/04/21

「美しい村」カステッラルクアート / Castell'Arquato

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「美しい村」2ヶ所目、カステッラルクアート / Castell'Arquatoという町。日本人的には、Aが大文字なのでその前で区切って「カステル・アルクアト」と読みたいところだが、上に書いたような読み方になる。ここは、前の日に行ったフォンタネッラートよりも少しミラノ寄り、つまり、来た道を戻るような感じになる。時間とガソリン代がもったいないような気もしたが、そこはガイドに任せるしかない。高速道路を降りて少し西に行った小さな丘が連なる場所、エミリア・ロマーニャ州ピアチェンツァ県にある。人口は約4700人という小さな町。なぜそこにしたかというと、チーズの町パルマからさほど離れてなくて、もう一つの「村」も近くにあるから。

例によって中世の町は丘の上にある。だから、石造りの塔などが見えてきて目的地があそこにあるとわかる。小さな町だが、町の中心まで車で入ることができた。石とレンガで造られた中世から時間が止まったかのような町。人々は普通の暮らしをしているのであろう。メインの広場が駐車場になっているのはちょっと残念ではあった。

小さな町なのにインフォメイションがあった、沢山のパンフレットが置いてあって、もちろん日本語のものはないので、地図だけみるのだが、ふと、手に取ったものが、ピアチェンツァ県とパルマ県の古城と自然公園の案内だった。なんと!この周辺には古城と自然公園がたくさんある!次の機会があれば、周辺の古城や自然公園にも行ってみたいものだ。

中心の広場にどんとある古めかしい建物は聖マリア教会。起源は758年と推定され、1117年の地震の後、1122年に再建され、奉献された。表には装飾のないいかにも中世のどっしりとした建物。教会の中は真っ暗。50セントコインを入れると1分くらい明るくなる。そこに聖書の一節を描いたフレスコ画が現れる。フレスコ画は15世紀のものとされている。教会の半分は博物館(MUSEO DELLA COLLEGIATA)になっている。

14世紀の要塞RoccaVisconteaは、中世の鎧や武具、生活用品などを展示する小さな博物館になっている。塔の上からは、何百年も変わらないであろう町の姿と周辺の美しい農地の様子がよく見える。

   

街を離れて周囲の山が草木の生えない白っぽい土がむき出しになった土地だった。珍しい山だな何故なのかとても不思議だった。後からわかったのが、これらの土地は350〜250万年前に海洋起源の土地で、海洋生物の化石が数多く発見されてる土地、博物館が村にもあったということ、残念!