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日々の出来事

2021/06/04

2000年の眠りから覚めた町 ポンペイ

コロナパンデミック2年目、日本では第4波が襲っている。この国のリーダーは、1年延期されたオリンピック・パラリンピックを7月には開催しようとしている。友人の高齢の母親が病院クラスターで1ヶ月半の療養を余儀無くされたり、若い友人のお父さんが職場クラスターで感染したりと、この田舎町でもコロナ感染は身近に迫っているというのに。専門家会議の会長もこの状況でオリンピックは無理と言っている。強引にオリンピックを開催した後、第4波よりも酷い状況になるのではないかと思うのは、私だけではないだろう。管政権になってから1万人以上が亡くなっている。無策すぎる。

この調子だとお盆休みはまた県外にも遊びに行けない状況になってしまうのではないか?あ〜遊びに行きたい!そんなわけで、3年前の旅を反芻して、行った気分になる。

日本人が大好きなポンペイである。タイムカプセルに閉じ込められた2000年前の街並みが蘇る、文化や技術水準の高さに驚かされる。ユネスコサイトではこんな風に説明している。

79年8月24日のヴェスヴィオ火山噴火により、豊かなローマ都市ポンペイやエルコラーノ、その他山麓の街々が灰と溶岩の下に埋没しました。
18世紀になって発掘が進められ、裕福な商業都市ポンペイの広大な遺跡や、小規模ながら保存状態も良いリゾート地エルコラーノ遺跡、そしてトッレ・アンヌンツィアータのオプロンティス荘遺跡の見事な壁画などから、ローマ時代の人々の贅沢で充実した市民生活の様子がはっきりとみてとれます。
ポンペイは、古代ローマの都市の全体像を提供する世界で唯一の遺跡です。保存されている都市、建築、装飾、日常生活の側面を通じて、紀元前1世紀から紀元1世紀までのローマ時代の生活の全体像を示しています。

(*写真をクリックすると大きくなります)

日本語の堪能な専門ガイドが案内してくれた。解説書ではあまり触れられてないことなど話してくれた。
「奴隷」は鎖に繋がれて自由がないと思ってるでしょ?違うんですよ。この時代の奴隷は、契約期間の縛りがあるだけで、お金も貰ったし、契約期間が終わればどこへ行くのも自由でした。今の労働者よりよほど自由でしたほんとだね〜日本の労働者は身も心も会社に縛られてるよ〜
ポンペイは港町で貿易が盛んでした。市場には外国人がたくさん来てたので、言葉が通じない、絵で商売の中身がわかるようにしてました、看板もです。アイコンです。看板がアイコンなんて、こんな時代から素晴らしい!
この時代は性に対して大らかでした。娼館が結構ありました。それを裏付ける看板や壁画が残っている。
水道管が敷設されてました。当時は鉛で作ったために長年のみ続けて鉛中毒になり早死していました。この時代に金属の水道管が普及してたことに驚いた。鉛の毒性がまだ分からなかったことが残念だ。

残念なことに雨でカメラが使えず、水中用パックに入れたiPhoneで撮影したので、ピントが甘く、全体として暗くなって何を撮ったのか分からない写真も多かったが、動画にしてみた。

動画のBGMはicons8.comよりSvyat Ilin

この時の食事のことは2018年のページで紹介させてもらった。
もっと食べたかった!ドルチェ
とりあえず、パスタ
前菜又は2番の料理