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呼吸

2011/05/05

お腹をへこまして

スローフローヨガの練習はケン先生のDVDを見ながらの練習だった。DVDでデモンストレーションするのはケン先生とバーシャ先生でその姿を見ながらの練習だ。ケン先生の「吸いながら手を上げて」のガイドで手を上げるのだが、その間が妙に長い。。。。その間で息を吸い続けることが出来なくて、吐きながら次の動作に移りたくなる。この動作はとても苦手だ・・・と思いながら練習していた。繰り返しDVDを見てるうちにあることに気がついた。手を上げたときの二人の胸がすごく大きく見えて、お腹はへこんでいる。私のやってることと二人がやってることの違いはここんだ!

後にアシュタンガヨガの練習を始めたときにヨーコ先生からも言われたが、おへその下を内側に引いて息を吐き出し、引いたまま息を吸う。これが、胸式呼吸のやり方なのだが、お腹を膨らませて呼吸する方法に馴染んできたので、下腹を引いたまま、息をすることが結構難しい。別の言い方をすると、背中に息を入れる、とも言うがこれはますます分かりにくい。

ケン先生の呼吸の「間」に合わせるために試したのは、吸いながら手を上げて、もうひと息吸う。それを繰り返すうちに、胸郭が広がっていくのを実感できるようになった。肋間筋が働くようになったのだ。運動量の少ない人は体に大量の酸素を供給する必要性が無いので瞬時に肋間筋を働かせることもない、だから、自分の意思として肋間筋を働かせることが出来ない。しかし、アシュタンガヨガのようなダイナミックな動きをする時には、大量の酸素を瞬時に供給できないと80分間の連続した動きを続けることが出来ない。だから、この呼吸の方法を早く身に付けると練習が格段に楽になる。

練習のときに常に心がけるのは、お腹をへこまして、呼吸に意識を向ける。「背中に息を入れる」という感覚が実感できたのはそれから1年後くらいだった。

2011/04/25

息止めてた?

私のところで行ってるスローフローヨガは「初心者でもスポーツ感覚で楽しめるヨガ的ストレッチプログラム」、ケン先生が作ったDVDにはそんなキャッチコピーが書かれてる。確かに、アシュタンガヨガに比べると格段にやさしいので初心者でもOKなのだろうが、数年この教室をしてみて、普通の人が抱いてる初心者向けヨガのイメージとスローフローヨガではかなりの隔たりがあるのを感じる。

初心者向けなので、あまり厳密に動作と呼吸の方法を要求するわけではない。気持ちよく体を動かせて、気持ちよく呼吸ができればそれでよい。だけれども、呼吸が浅すぎたり、動作と呼吸のタイミングが合ってないと、気持ちが良い感覚が味わえないのも事実だ。吸うのも吐くのも浅くて、動作だけに意識が行って、思わず息を止めてたりすると返って疲労感がのこる。

スローフローヨガは太陽礼拝をベースに組み立てられてるので、連続する動作と呼吸のタイミングを合わせていくことが大切だ。初心者にはこの連続する動作が曲者になる。「吸いながら手を上げて、吐きながら手を足の両脇に付けて、吸いながら右足を後ろに下げて、腰を落として顔を上げて、吐きながら左足を下げて、下を向く犬のポーズ」と言葉でガイドされて、耳で聞きながら体を動かしていくのは結構大変なことだ。ガイドされたとおりに、体を動かすことだけに夢中になると、つい呼吸を忘れてしまっている。

「吸いながら右足、左足で手と手の間に歩いてきて、吐いて前屈、吸いながら上体を起こしてきて手を上で合わせて」と顔を上げてきた時に、たいてい苦しそうな顔をしてるので「今、息止めてた?」と聞いてみる。「息は止めない、気持ちよく呼吸してね。みんな初めは止めてるけど。。。」と言って笑う。

私だって初めの頃はこの太陽礼拝で手を上げて呼吸することが苦手だった。

2011/04/22

えっ!鼻から吸って鼻から吐くの?

ヨガでは「呼吸が大切」とよく言われて、ヨガをやったことの無い人でもなんとなくそんなことを聞いたことがあったり、ヨガとストレッチの違いは呼吸をどこでするかの違いだと思ってる人がいたり(以前の私はそう思っていた)で、ヨガと呼吸は何となくひとセットになっている。

ケン先生と出会う以前の私も何となくヨガと呼吸はひとセットだが、そんなに呼吸を意識してポーズをとることは無かった。呼吸を意識しなくてもできる程度のことしかしてなかった、と言うのが正しいかもしれない。

ヨガも流派によっていろいろな方法論があるので、どのやり方が正しいと言うことではない。私が初めに習ったヨガでは鼻から吸って口から吐いていた。そして、吸う吐くのボリュームは短く吸って長く吐く、動き始める前に吸って、動きながらゆっくり吐く、てな感じだった。

ケン先生のところで習ったスローフローヨガとアシュタンガヨガではそれとはまったく違うやり方をするので、「えっ!鼻から吸って、鼻から吐くの?吐いて準備して、吸いながら動くの?」とかなり戸惑った。ケン先生はあまり細かい説明をしない。99%プラクティス、練習を深めていくことでわかってくるというのがアシュタンガヨガの方法論だからなのかもしれない。

私のスタジオで初めてヨガに出会う人、以前どこかで習ってた人にも「呼吸は一番大切だからね。息を止めない、鼻から吸って鼻から吐く。口は開けないでね。エネルギーが逃げていくからね。」と伝える。そう言っても、私のところで、初めて太陽礼拝をする人はたいてい息を止めてる。(笑)

私が呼吸の大切さを理解したのはアシュタンガヨガを練習し始めてしばらくしてからだった。